社報「さくらゐ川」第40号 平成14年1月1日



年頭の御挨拶
宮 司 黒 須 主 計

 明けましておめでとうございます。

 昨年も皆様のご協力により年間の祭儀滞りなくお勤めさせていただきました。昨年は総代役員の入れ替わりがあり、長年ご尽力頂き引退されました方々に、心から感謝申上げます。また、神輿担ぎを継続するため、総代長の諮問委員会をお願い致しましたが、効率的に答申頂き、それに基づく方式で進めることとなりました。今年は安心して春の例大祭が迎えられます。

  神社は伝統を第一として参りましたし、これからもそうです。しかし世の変化につれ、古今の接点を調整する必用があります。皆様の英知とご奉仕をお願いいたします。

  神輿自体の老朽化と同時に緊急の課題としていた白山神社の社殿修復について、佐善工務店社長佐藤善通 氏から工事奉仕の申し出があり、役員会・総代会においてお受けすることとなったことは、誠に有難いことであります。事毎に皆様のご協力を身にしみて感じております。

  皆様の至誠にたいし、神様の御加護が下されますよう祭務に励んで参る所存であります。今年もよろしくお願い致します。


さいたんさい歳旦祭並新年祈祷は 元旦午前零時に

 平成十四年元旦の歳旦祭は、年が明けて午前零時過ぎに斎行することに致しました。

  歳旦祭は、年の始まりに大神様に新年の慶賀を申し上げ、一年の平安を祈願する大切なお祭りです。昨年まで、元旦献膳講、白山献膳講の方々のお世話で、早朝に行なっていましたが、元旦献膳講が講を休むため、役員会で協議をして参りました。全国的に神社では歳旦祭を年が明けて一番に斎行しており、この際当社も同様にするのが適当と決まったものです。

  元朝参りの時刻でありますので、祭典には皆さんにご参列いただけるようにいたします。時刻までに本殿前にご参集ください。

  これに併せ、ご要望のありました新年一番祈祷も行ないますので、希望の方は事前にお知らせください。また、お守りやみくじ、破魔矢などの授与所も開設いたします。

氏子中くまなくおひまち祭

 今年の正月より、氏子皆さんのお宅にお伺いし、「おひまち」をご奉仕することに致します。

 新年の神棚祭を「おひまち」と呼びます。正月に神主を招いてお祭りをし、家族そろって神棚・歳神に一年の平安を祈ります。
  歳神をお迎えした氏子中の家々を祝福して歩くのは、本来神主の大切な役目です。戦後、宮司の応招・戦死や神職の手が無いこともあり、伺えるのが三割ほどのお宅にとどまり、全戸くまなくまわるのが懸案でした。

  多くの方からの要望もあり、総代会でもやるべきとの意見をいただき、この度の実施となりました。

 正月四日より、各行政区範囲を二日間ずつでまわる予定です。
 四・五日に四区  六・七日に三区 九・十日に二区  十一・十二日に一区 十三日は予備日
 ご都合やご希望があれば早めにご連絡ください。

  お祭りは十五分ほど、神棚の前で行ないます。お供えは初穂、お米、お神酒、塩水などが一般 的です。
 

温 故 知 新
伝統継承は私達の仕事


神輿担ぎ継承検討委員会 委員長 門馬 強さん

 このたび区より神輿担ぎ継承検討委員の推選を受け、また図らずも委員長に推され微力ながら答申取り纏めのお手伝いをさせて頂きました。 結果からご報告申し上げれば、十一月二十八日 第三回委員会で答申案を協議、決議し、十二月一日には総代長に答申することが出来ました。当初、年内中にまとまるかどうか心配だったのですが、ことのほかスムーズに運んだことに安堵すると同時に、難問に真剣かつ迅速に取り組んでいただいた委員の皆さんに感謝いたしております。

  先ず、八月二十八日に総代長より諮問をいただいてからの委員会の進行状況を取り纏めてみます。初回は役職を含め委員会の進め方とおおよその方向を決め、次回までに各区やPTAの意見をまとめるよう申し合わせました。二回目は、その報告を聞いた上でいかに継承していくか、その具体的な方法を議論し、その中で答申案の主な内容が決まりした。三回目には、二回目までの会議で出された意見を正副委員長がまとめた答申案を、顧問である各区長とはぐくみ学園長のご指導も頂いて審議し、決議いたしました。

  次に、会議の中身についてです。神輿担ぎの継承については委員会の諮問事項の前提ではありますが、各区などの意見も、委員の考えも、およそ継承していくべき、ということで一致しておりました。話の前提を確認し、継承の方法も、各委員が経験などをふまえ前向きな意見を出し合っていただきました。

  意外だったのは期日のことです。はじめは期日、曜日の問題が取り上げられました。実際、土・日のほうが担ぎやすいと言う意見が多く、私もこの件が当委員会の論点と考えておりましたし、宮司さんにも理解を示して頂きました。しかし、話が進むうちに焦点が具体的な担ぎ手の勧誘方法に移り、結局は先ず勧誘に努力するのが先決で、期日についてはその後の段階で検討べきという事になったのでした。委員の中には若い方も勤めの方もいましたが、最終的には皆同じ考えに至りました。

  その勧誘の仕方ですが、今まで説明もなしで「先ず担げ」の姿勢で来たことが反省され、これからは総代が主になり、経験者も協力して、対象者一人ひとりに会って神輿渡御についてよく説明をしながら、理解と協力を求めたうえで参加してもらうようにするべきだということになりました。

  そして、神輿が渡御するということ、渡御のコース、お旅所の位置、祭り日、香取神社の神輿と共に渡御することなど、それぞれに大切な意味があるのだから、これをできる限りこれからの時代に伝えていけるような方策を考えて行くべきと話し合われました。

  そうして今回の答申が出来上がった次第です。

  以上ご報告申し上げたうえで、私の意見を少し述べさせていただきます。

  町おこしや村おこしが言われるようになって何年になりますか。思えば私達は、その何年も 前から既に村おこしをしてしまっていたのです。 それが「神輿担ぎ」です。当時の私たちは地域 をまとめ、活性化するものとして、何の異論も無く島田の伝統文化「神輿担ぎ」の復活を選んだのです。それは今でも有効だと思っています。

  伝統はその土地の心のようなもの。ただ継承するのがたいへんな時代もあります。車に乗せた時もそうだし、今もそうでしょう。しかし、意味があるからいつの時代のご先祖も努力して絶やさず受け継いでくれたのでしょうし、そうやって伝えてくれたことが尊いのです。なれば私達も後世に受け継ぐ役目があるのではないですか。これは単に村おこしのレクリエーションの域をこえ、時代を超えた私達の仕事だと思います。

 ただ一つ、神輿担ぎの意味「なんで担ぐんだや」という究極のところは、答申と矛盾するようですがうまく説明ができません。なぜならそれは、実際に自分の肩で担いでしか伝えられないものだからです。

  答申をお受け取り頂き、総代の皆さんがより良い神輿担ぎの方策を検討し実行されますことをご期待致します。私達もできる限りの御協力して参ります。


神輿担ぎ継承についての答申
(前文略)左記のような結論を得ましたので、答申いたします。
平成十三年一二月一日
熱日_彦神社神輿担ぎ継承検討委員会委員長 門馬強
熱日_彦神社総代長 佐 藤 庄 一 殿

一 諮問の内容(確認)
  信仰としても、歴史的、文化財的にも価値のある熱日_彦神社の神輿担ぎについて、担ぎ手をどのようにして確保するか、どのように継承していくべきか、より多くの担ぎ手に集ってもらえるような方法を検討してほしい。

二 当委員会の結論
  現状を十分に踏まえながら、春季例祭神輿渡御について、今後も氏子奉仕による担ぎの渡御を継承すべきであるということを、前提として確認する。

  その上で、次の要領が最善と思われる。

・神輿渡御日は、当分の間、例祭当日の四月六日でよいと思われる。
・担ぎ手の確保については、基本的に神社総代が主体的に勧誘活動をする。
・総代の担ぎ手勧誘を補佐するため、新たに神輿世話人を各区に三名置く。
・神輿世話人は各区より推薦してもらう。世話人は神輿担ぎ経験者が適当である。任期を定め世代交代していくのが望ましい
・総代の中に神輿世話係を置き、世話人のまとめ、勧誘活動の指示にあたる。
・神社であらかじめ神輿渡御の歴史や意義などわかりやすく解説した勧誘のためのパンフレットを用意する。
・勧誘は、総代と世話人が組になり、対象者を訪問し、パンフレットに沿って神輿渡御の大切さや必要性を説明しながら行なう。
・勧誘の時期は二月ころから十分に余裕をもって行なう。

以上


総代会 委員会答申に異議なし


  総代会は臨時に十二月一日開催され、当日神輿担ぎ継承検討委員長から提出された答申を総代長から紹介したうえ、これを原案として神輿担ぎを継承したい旨提案された。これについて異議無く、任期の件や種々の具体的作業に入ることとした。


◆社◆頭◆あ◆れ◆こ◆れ◆

総代 力を合わせ境内整備

 十二月一日、神社総代での境内整備事業が行なわれた。毎年恒例の事業であるが、今回は本殿南山林の間伐という大仕事に取り組んだ。美観の維持と、風通 しと日当たりを良くし建物の腐食防止がねらい。五十年からの杉で、時間もかかり、翌週まで持ち越した所もあったが、無事終了した。正月には明るい境内で参拝者を迎えられそう。

チェーンソーの音が途切れると同時に、杉木がもんどり打って倒れます。 総代さん、力を合わせての間伐作業。初詣に間に合うようにと、初冬の一日を費やしてのご奉仕、ご苦労様でした。おかげで大変明るくなりました。 五十年前に先輩が植えた境内林を次の世代へ。心のこもった立派なお仕事でした。 終了後の直会の鍋の味はまた格別!


懸案 白山神社社殿御改修

作善工務店が工事奉仕

 境内社白山神社社殿の改修が急がれていること(既報)に伴い、専門家などの協力を得て、状態の把握と修繕策の検討を行なってきた。その結果 、修繕個所は回廊から下が主。本体の柱は継ぎ、その他は取り換えることで当座をしのぐことになった。

  工事は修復のための調査に当たった佐善工務店(社長佐藤善通氏)から奉仕の申し入れがあり、十一月九日の総代会で、これを受けることを決定した。材料は神社の備蓄材と間伐材で十分。関連作業を総代が助力する、ということで今回の奉仕作業と連動することとなった。佐藤善通 氏の篤志の申し出に感謝すると共に、早期に御改修がなされるよう図りたい。


竹駒神社産業賞 齋藤茂夫氏

 石川口の専業農家齋藤茂夫氏が平成十三年竹駒神社産業賞(養蚕部門)を受賞。

 神社に報告にこられた齋藤氏は「父と母の努力が認められて、私が頂ける事になったと思います。」と喜びを語っていた。全国的養蚕地帯の当地の伝統を守っている。


社 頭 暦

一月 一日
 歳旦祭 初詣
   七日
 七草
一四日
 斎火祭 成人祭
  一五日
 小正月 暁参り
  二十日
 大寒
二月 一日
 月次祭
   三日
 節分祭
  四日
 立春
十一日
 紀元祭 建国記念の日
一七日
 祈年祭
三月 一日
 月次祭
三日
 ひな祭り
二一日
 春分の日 祖霊祭 彼岸中日
熱日高彦神社社務所
TEL 0224-62-0241
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