2011年2月14日

低気圧の雪は春の知らせ

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 9:17 PM

先週末、こちらにもようやくまとまった雪が降りました。境内で10?は積もっていましたね。春雪としては少ないほう。

太平洋側のこの辺りは真冬にはほとんど雪が積もりません。その代わり春先、太平洋沿岸を低気圧が進むときにはドッと降ります。2つ玉低気圧だと余計。

でもこの雪は春が近いしるし。冷たい空気と温かい空気が勢力争いをしている証拠。何度か降って、それがいつか雨にかわって春になる。そういえば春の雪が降る日は独特のにおいがしますね。寒い中にも、なにか湿り気のような、ほっとするような・・・。

先日はちょうど子ども達が休みで雪かきを手伝って(?)くれました。寒かったせいかそれほど重くない雪。一息して子ども達が雪遊びに夢中になっているとき、ふとみると雪かきシャベルのなんとカラフルなこと!そういえばこの冬は日本海側では記録的大雪でした。本当にたいへんだなあと思って見るテレビに映ったのはやはりカラフルなシャベルだった。

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雪国の冬は寒くて、雪かきはつらくて、景色はモノトーンで。せめてシャベルだけでも精一杯ショッキングな明るい色を使うのでしょうか。4月には春を告げるように河北美術展が開かれますが、配色に原色が多いのは東北だからでしょうか。

2011年2月10日

上目黒小学校へ行ってきました

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 11:51 PM

先週末、上目黒小学校(東京都目黒区 祐天寺)へ行ってきました。今年度から枝野小学校と農業体験交流が始まった学校です。
今年、上目黒小は創立70年なのだそうで、それに向けてPTAがバザーを開催すると聞いて、無理矢理参加してきました。
児童とPTAと地元町内会と住民が協力して、とてもいい雰囲気でした。
こちらから持参した地場産品の米、野菜、漬け物、菜種油、味噌、ソーセージなどは、あっという間に売れ切れてしまいました。毎度ありっ。

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PTA間の交流はできたし、「おやじの会」の設立にも立ち会えたし、予想以上の成果でした。やっぱり話して飲んでみると、わかりますよね、お互いの気持ちが。どこの親も一緒だなぁ。
上目黒の皆さん、本当にお世話様でした。4月の打ち合わせにはぜひ来てください。
来年度は、また子ども達を受け入れるし、こちらからもお世話になります。

戦国時代に伊達家を頼ってこの地へ城をかまえた目黒氏の縁で、いま交流が深まろうとしています。なんとすばらしいことでしょう。
そして、21年前に祐天寺に住んでいた自分も、不思議な縁を頂いたものです。
自分ごとですが、住んでいたおんぼろアパートと、通った銭湯がまだありました。突然にタイムスリップした私は、気がつくと銭湯の湯船につかっていたのでした。
祐天寺は、やっぱ、いいところだー!

2011年2月1日

突然のサル出没に困った

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 11:35 PM

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突然のサル出没。とうとう来たか。
先々週の金曜日のことでした。坂元峠入り口辺りで40〜50頭のサルの群れが確認され、消防団として出動しました。
それから1週間後に、神社周辺にまでおりてきたのです。
話には聞いていましたが、サルの害はすさまじい。
次々に農家に出没しては、畑の大根、白菜を全て食い荒らし、納屋に侵入してはタマネギや豆を全て食い散らかす。群れの通ったあとはむちゃくちゃです。
参道脇のユズの実も一つ残らず食べられました。あんなしなびて酸っぱいモノをよく食べるなぁ。
行政や警察も協力し対策を考えているところですが、とりあえず境内で見かけたら近づかないでください。
「目を合わせず、後ずさりして離れなさい」とのこと。
そして、絶対に餌になるモノを与えないでください。人間を襲うきっかけになるとのこと。
「山の環境を壊した人間が悪い」「猛暑で森に食料が少ない」「サルはかわいい動物だ」・・・
確かにそうかも知れない。でも突然に、しかも手ひどくやられた人間の方も、さすがに冷静ではいられない気がします。
また、経過をお知らせしますね。

2011年1月27日

お正月もひと段落、で・・・ブログ再会

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 9:01 PM

平成23年。明けましておめでとうございます。
年末年始の忙しさからやっと解放されました。神主の宿命とはいえ、体力的にも精神的にも、やっぱきついっス。
それでも、氏子さんのご家庭をまわらせていただき、御神札をお配りしたり、神棚祭をご奉仕したりして、皆さんと顔を合わせると「あー、良かったなあ」と思っちゃうんですよね。
お参りいただいた皆さん、お伺いした氏子の皆さん、とんど祭などにご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。そして今年もよろしくお願いいたします。

2009年12月15日

亡国の輩を嘆く

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 9:56 PM

当神社の神職の立場で書いていますので、政治的なことにあまり触れたくはありません。
しかし陛下の御事は私どものもっとも関心を払うところです。

日本の「くにがら」を理解できていない輩に、首相や与党幹事長をつとめる資格はありません。

2009年12月8日

薪を焚いて冬を越します

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 11:13 PM

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我が家のメインストーブかフル稼働し出しました。
アメリカはダッチウエスト社製「セネカ」という、薪ストーブの中でもコンテンポラリーなデザインの小型のかわいいやつ。小型といってもダイニングを中心に数部屋を暖めるにはじゅうぶん。家の一部を修繕したとき、菊地工務店の健一さんにお願いして購入しました。炉台は自作です。
煙突は隣の齋藤管工さんに作ってもらった、厚いステンレス管を溶接し、断熱材で囲み、さらにステンレスのカバーで覆った優れもの。ドラフトも丁度良い加減。

焚き続けてもう10年になります。
今年はとてもうまく燃えています。木の乾燥具合がとても良いようです。ナラガシワはまる2年、ナラ、クヌギも1年ほど積んでおきましたから。
薪ストーブは薪4:煙突4:ストーブ2くらいのウエート割合でしょうかねえ。
実は正直なところ、試行錯誤でやっとここまできたという想いです。燃えが悪くて煙突を継ぎ足したり、乾燥した薪が途中で尽きてしまったり、伐った木を降ろせないでしまったり・・・。

薪ストーブは手がかかるところが良いのです。
共有林の山分けから始まり、チェーンーでの伐倒、木だし、玉切り、運搬、薪割り、積み重ね、切り返し。時間と体力と根気のいる仕事。でもそれがたまらない。笑われてもへっちゃら。だって自分が満足しているんだから。
だれかが「真冬のクワイエットスポーツ」、あるいは「祈りのよう」と表していましたが、どちらも頷けます。
真冬の山で一人木と向き合い、黙々と作業をする。精神を統一してひたすら薪を割る。
1〜2年をかけて熟成した薪が思うように燃えたときの喜び、暖かさは何ものにも代え難い。

石油を燃やさない心地よさ、ECOということもありますが、それ以上の魅力が薪ストーブにはあります。
また時間があるとき、薪ストーブ自慢をいたしましょう。

2009年12月3日

夢の世界 狐の嫁入りならぬ白狼の夜祭

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 1:52 PM

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「いやー、なんだや、こだ山んながにやー?嘘みでだなやーっ」
はじめてそ光景を見た人は、本当に狐につままれたような顔をする。だって、夜更けの人里離れた山奥に突如として商いの出店が連なっているのだから。

福島県相馬郡飯舘村に鎮座する虎捕山津見神社の縁日は旧暦の11月15・16・17日。相馬といえども阿武隈高地のてっぺんで、夜には氷点下近くまで気温が下がる。空には冷たそうな満月。
それなのに小学校のグラウンド2面分ほどの駐車場は自家用車やバスでいっぱいなのです。作業着姿の一団や、家族連れ、カップルなど、老若男女が引きも切らずに訪れて神殿前には長蛇の列が出来ています。
山の神さまとして、遠くは秋田の方まで林業関係者などからの信仰があります。また、相馬方面の漁師もたくさんお参りに来ています。
狛犬が特徴的で「白狼」なのだそう。縁起やいわれはHPで見て下さいね。

ここ5年ほど、欠かさずお参りしています。
何がいいのかって?それは何度訪れても不思議で、懐かしいお祭りだから。
真っ暗な参道にたくさんの夜店が並び、そこを参拝客が本当に楽しそうに散策している風景は、何度来ても夢を見ている心地になるのですよ。
それに、参道に小屋がけがしてあるんです。茅葺きで50畳はあるでしょうか。呼ばれて入ると、ぶっつけで作ったテーブルの下に炭が赤々と燃えていて、おでんやモツ煮、煮込みうどんのかおりがたまらないんです。
そこで腰を下ろし一杯やったもんならもう、参拝で冷えたからだが暖まって、何とも言えない幸せな気持ちになるんです。
気の知れた連中と一緒ならなおさら楽しく、隣のテーブルや小屋の親父とも話が弾みます。
地区有志、一族、婦人会などがそれぞれに出していて、けっこう実入りもあるとか。そうだよね、酔っぱらいがかわいい売り子の村娘たちに鼻の下ながくしてバンバン注文するもん。
それぞれの小屋で共通するのは「あん餅」。中にあんの入ったやつで、見ている前でどんどん作っていく。これがまた旨そうで、名物としてみんな買っていくわけ。

お祭りはむかし、夜通し3日やったのだそう。今は参拝客も減ったとか。それでもすごく賑わっていますよ。

今年は11人で行きました。初めての人も半分。「おらほでもやっぺや!」の声しきり。
そうです。そのためにも皆さんをお連れしているんです。
どうです、来年やりますか?とりあえず地元部落で小屋がけしますかね。

百聞は一見にしかず。ぜひお参りしてみて下さいな。時間は夜。狐、いや狼に化かされるのも良いものですよ。
でも、くれぐれもスタッドレスタイヤで。道路もわかりづらいので迷わぬように。

2009年12月1日

清里からの小包

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 9:32 AM

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清里から再生紙にくるまれた小包が届きました。送り先はキープ協会清泉寮。なかみは数冊の本と資料集です。

今年の10月末、神社関係者の研修で清里を訪れました。研修テーマは「環境教育と青少年育成」といったもの。2泊3日、広大な自然の中で講義といくつかのプログラムを体験しました。

神主という立場からすると非常に鮮烈な印象を受けましたが、「自然環境のシンボルが鎮守の杜で、環境教育のもっとも近くにいるのが神主である」というおもいを更に強くすることが出来ました。8月に当神社を会場に1泊2日で実施した「1日神社体験」の反省も心にあったので、「なるほど、こうすれば良いのか」という気づきもたくさん発見しました。

じゃどうするの?ということをもっと考えて、少しずつ実行して行くために、紹介されたうちから数冊の本と環境教育プログラム集を予約したのでした。

先日の総代会で「神社管理棟・参拝者休憩施設(仮称)」の計画実施が承認されました。財政状況から小規模ですが、いろんなことが出来るよう計画中です。その中に「鎮守の杜ミュージアム」構想を盛り込むつもりです。鎮守の杜を中心とした里山環境で、訪れる人がいろいろな体験活動が出来る拠点にしたいと思います。

ちょっとずつ進めていきます。川島先生、竹越さん、洋くん、ぜひ宮城まで来てご指導願います。

2009年11月30日

餅つきin枝野小学校

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 11:18 AM

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27日、子供の通う枝野小学校で5年生が餅つきをしました。日中に時間のとれる貴重な(?)役員としてお手伝い。
5年生は今年、総合学習でお米について学んできました。5月には田植え、10月には稲刈りを体験しています。
農協青年部枝野支部の指導で、準備からお米蒸かし、あんこ・納豆・きなこ・エゴマのタレづくり、臼と杵での餅搗き、片付けまで体験しました。
調理の方も大騒ぎだったようですが、メインはやっぱり餅つき。子供用の杵も用意されましたが男子は農家用の重い杵に挑戦。臼の角をたたいたり、あいどりをしてくれているお父さんの手を搗きそうになったり。そのたびに歓声が上がりました。
できあがったお餅は先生方や各学年にお裾分け。そしていよいよお昼ご飯へ。体育館にビニールシートを敷いて輪になって座り「いただきまーす」。
けっこう美味しかったのが「エゴマ」でしたね。野田頭先生お手製の貴重なエゴマで作ったタレは絶品でした。先生の地元、丸森では「エゴマサミット」も行われたほど生産が盛んなのだそう。
今では農家でもお餅は「餅つき機」。貴重な「食文化」を体験することは、子供にとってかけがえのない財産になることでしょう。農協青年部のみなさん、ありがとう。また来年もお願いします。

2009年11月23日

豊かな稔りを感謝

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 10:01 PM

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新嘗祭を斎行しました。
今年は長梅雨でしたが、8月中旬から例年にない晴天続きで米の作柄が回復。量は多くなかったものの、1等米98パーセント(当地)というすばらしい結果になりました。
今日は神さまにその報告と感謝を申し上げました。

また、祭典の中で天皇陛下御即位20年を言祝ぐ祝詞を申し上げ、祭典後記念植樹を行いました。
樹種は冬青(そよご)で、雌雄一対を参列者全員で植樹しました。緑の葉と赤い実が冬枯れの木立ちに良く映えます。
天皇皇后両陛下のご多幸と、御皇室のいやさかを祈念いたしました。

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このお祭りを過ごすと、いよいよ正月準備です。神主にとってもっとも忙しシーズンの始まりだー!

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