明けましておめでとうございます。
干支で癸卯(みずのとう)は、努力が実を結び勢いよく成長し飛躍する年。世の中が明るくなることを祈ります。
野ウサギも多く住む鎮守の杜は、神々の聖地として悠久の歴史を超えて大切に守られてきました。創祀1900年記念事業の森林整備を経て杜はより豊かになり、ご神威をいただきに多くの参拝者が訪れます。
近年、環境問題対策の再生エネルギー施設の建設が話題です。ゼロカーボンは大切ですが、この状況の原因が人間のおごりや慢心ならば、先ず反省と謙虚な姿勢が基本にあるべきです。自然への畏怖や畏敬の念の伴った科学技術の駆使であってほしいと願います。
明治神宮創設と伴に創られた神宮の杜(東京)のように、全国の鎮守の杜の多くは人の手で維持されています。手付かずとなった里山や、木材を切り出した後の山を丁寧に再生することも、有効な環境対策だと言われます。歴史に根差した暮らしの技と先端科学技術とのハイブリットが結実し、問題解決に飛躍的につながる年になってほしいと祈ります。
神社で新年を迎えてみませんか。
一番早い初詣。ご利益間違いなし!
期日 正月元旦
時刻 午前零時
場所 社殿内
今年一年無事に過ごせますよう、どうぞ御神前にて一番祈祷をお受け下さい。
祈願内容は事前にお申込み下さい。
期日 正月元旦
時刻 一回目 午前1時頃
二回目 午前1時20分頃
三回目 午前10時
お正月中に氏子中をまわらせていただきます。
厄払い・歳祝いなども合わせお申し込み下さい。ご家族おそろいでご参列ください。
古いお札や松飾りをお持ちください。
とんどの火にあたると一年間無病息災で過ごせます。
十四日(土)午後四時半 和紙灯籠
午後五時 斎火祭 点火
お振るまい
※ビニール等不燃物は外してお持ちください。
和紙燈ろうを奉献いただける方を募集しています。各区神社総代、神社社務所までお申し出下さい。
初穂 一体二千円
お正月やお祭りの時に神社に行くと聞こえてくる音楽。テンポもゆっくりだったり速かったり。
「いまいちよぐわがんね」これが一般的なイメージだと思います。
五年前の御代替わり等でメディア媒体を通じて耳にする機会も増えたのではないでしょうか。
昨年十一月十七日名取市文化会館を会場に、雅楽道友会・宮城野雅楽会・林家舞楽の三団体による雅楽コンサート「雅道の友垣in宮城」(文化庁補助対象事業)が開催され、全国的に宮城県の雅楽が注目を浴びつつあります。
今回はそんな雅楽についてお話したいと思います。
今から約1300年前、ユーラシア大陸で生まれたいくつもの楽舞が海を越えて日本列島に入っていきました。
これら渡来の楽舞は、すでに日本で育まれた音楽と融合し、王朝文化や宗教文化の中で洗練され、そして今も尚様々な文化に影響を与えながら「雅楽」として息づいています。
雅楽渡来時、国の権力者であった聖徳太子が「これからは仏教と雅楽を重んじなさい」という御触れを出したとも言われています。
伝来以後、朝廷貴族や大寺社専属の楽師の中で洗練されつつ継承されてきました。
現在のように一般で演奏されるようになったのは明治以降のことです。
現代雅楽では、演奏曲を中国系の楽舞(林邑楽含む)を左方、朝鮮半島系(渤海楽含む)を右方と二グループに分けます。
左と右の起源は、古代朝廷の組織「左近衛府」と「右近衛府」にあります。行事の際には一演目毎交互に舞を踊り時には出来を競い合ったとする記録が続日本紀に残っています。この過程で担当する曲目が定まり、今日の「左方」「右方」の概念が生まれたと考えられます。
この概念は、当時流行した陰陽思想と結びつき宇宙観を形成するに至ります。左は陽、右は陰とされ、舞人の装束(左は赤系統、右は緑系統)や所作(左は左足から、右は右足から等)、大太鼓の模様(左は三巴に昇龍と日輪、右は二巴に鳳凰と月輪)等様々な面に思想が反映されています。
左右の似ている舞楽演目を一組として考える「番舞」も思想からつくられました。舞楽「陵王と納曽利」「散手と貴徳」「迦陵頻と胡蝶」などが有名です。
今回は雅楽の始まりについてでした。興味を持たれた方いましたら必見です。
・1月1日午前6時~ NHK・宮内庁新春舞楽
・同2日午前5時半~ フジ系列・伊勢神宮舞楽
令和4年11月1日より令和5年2月20日まで宮城県神社庁主催第二回宮城県神社フォトコンテストが開催されています。今回の募集テーマは宮城県内の神社祭礼や神社風景等を被写体に撮影された『宮城県神社百景 秋・冬』です。
【応募方法】
インスタグラム投稿もしくは郵便投稿
【賞品】
特等 1点 10,000円分商品券他
準特等 2点 5,000円分商品券他
※詳しくは宮城県神社庁インスタグラムへ
皆さまからの「初穂」をお供えし、新嘗祭を斎行し、収穫感謝と各産業が良い方へ向かうようお祈りしました。
また、あわせて正月の御札の頒布始祭をいたしました。
今年度の贈呈者は、戸村こころさん、上原千奈さん、百々文男さんの3名でした。
戸村さん上原さんのお2人は小学5年生から8年間巫女舞の御奉仕をしてくださいました。百々さんは昨年9月末に総欅一枚板机2卓他17点のご奉納を賜りました。
ありがとうございました。
最近境内清掃をしていると「神主さんのご自宅は薪ストーブですか。いいですよね」とよく声をかけられます。コロナ禍で発展したキャンプや焚火ブームはまだまだ継続中。SDGsとしても注目されていますが、一番の良さは里山保全と暖房燃料の一石二鳥ではないでしょうか(禰宜)