2003年10月3日
前略
秋の味覚をお届けします、といっても写真だけですが(ゴメンナサイ)。
手前が「ずんだ餅」で向こうが「栗こ餅」。実はこの写真、先日のお彼岸に撮ったもの。彼岸には必ず神前と霊前にお供えします。その後も何度か、餅やオハギとなり食卓に並びます。
ずんだ餅は最近ポピュラーになり新幹線のKIOSUKUでも年中売っていますが、旬は今。
栗こ餅は、この辺ではおそらくわが家のオリジナル。亡くなった祖母が実家の丸森大内から伝えたものとか。栗を茹で、皮をむき、すり鉢ですりつぶします。一方砂糖や水あめを溶かしあめを作ります。つきたての餅に熱いあめを絡めてその周りに栗粉を手でにぎるように絡めます。とても手間のかかるものですが、そのぶん味は格別。できるなら栗は柴栗のほうが香ばしさが増します。
当地には豆名月、芋名月、栗名月などの意識がまだ残っています。稲作以前の東北が垣間見られるような気がします。写真だけでなく、どうぞ東北の秋を食べにきてくださいな。
草々
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