2009年12月15日

亡国の輩を嘆く

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 9:56 PM

当神社の神職の立場で書いていますので、政治的なことにあまり触れたくはありません。
しかし陛下の御事は私どものもっとも関心を払うところです。

日本の「くにがら」を理解できていない輩に、首相や与党幹事長をつとめる資格はありません。

2009年12月8日

薪を焚いて冬を越します

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 11:13 PM

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我が家のメインストーブかフル稼働し出しました。
アメリカはダッチウエスト社製「セネカ」という、薪ストーブの中でもコンテンポラリーなデザインの小型のかわいいやつ。小型といってもダイニングを中心に数部屋を暖めるにはじゅうぶん。家の一部を修繕したとき、菊地工務店の健一さんにお願いして購入しました。炉台は自作です。
煙突は隣の齋藤管工さんに作ってもらった、厚いステンレス管を溶接し、断熱材で囲み、さらにステンレスのカバーで覆った優れもの。ドラフトも丁度良い加減。

焚き続けてもう10年になります。
今年はとてもうまく燃えています。木の乾燥具合がとても良いようです。ナラガシワはまる2年、ナラ、クヌギも1年ほど積んでおきましたから。
薪ストーブは薪4:煙突4:ストーブ2くらいのウエート割合でしょうかねえ。
実は正直なところ、試行錯誤でやっとここまできたという想いです。燃えが悪くて煙突を継ぎ足したり、乾燥した薪が途中で尽きてしまったり、伐った木を降ろせないでしまったり・・・。

薪ストーブは手がかかるところが良いのです。
共有林の山分けから始まり、チェーンーでの伐倒、木だし、玉切り、運搬、薪割り、積み重ね、切り返し。時間と体力と根気のいる仕事。でもそれがたまらない。笑われてもへっちゃら。だって自分が満足しているんだから。
だれかが「真冬のクワイエットスポーツ」、あるいは「祈りのよう」と表していましたが、どちらも頷けます。
真冬の山で一人木と向き合い、黙々と作業をする。精神を統一してひたすら薪を割る。
1〜2年をかけて熟成した薪が思うように燃えたときの喜び、暖かさは何ものにも代え難い。

石油を燃やさない心地よさ、ECOということもありますが、それ以上の魅力が薪ストーブにはあります。
また時間があるとき、薪ストーブ自慢をいたしましょう。

2009年12月3日

夢の世界 狐の嫁入りならぬ白狼の夜祭

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 1:52 PM

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「いやー、なんだや、こだ山んながにやー?嘘みでだなやーっ」
はじめてそ光景を見た人は、本当に狐につままれたような顔をする。だって、夜更けの人里離れた山奥に突如として商いの出店が連なっているのだから。

福島県相馬郡飯舘村に鎮座する虎捕山津見神社の縁日は旧暦の11月15・16・17日。相馬といえども阿武隈高地のてっぺんで、夜には氷点下近くまで気温が下がる。空には冷たそうな満月。
それなのに小学校のグラウンド2面分ほどの駐車場は自家用車やバスでいっぱいなのです。作業着姿の一団や、家族連れ、カップルなど、老若男女が引きも切らずに訪れて神殿前には長蛇の列が出来ています。
山の神さまとして、遠くは秋田の方まで林業関係者などからの信仰があります。また、相馬方面の漁師もたくさんお参りに来ています。
狛犬が特徴的で「白狼」なのだそう。縁起やいわれはHPで見て下さいね。

ここ5年ほど、欠かさずお参りしています。
何がいいのかって?それは何度訪れても不思議で、懐かしいお祭りだから。
真っ暗な参道にたくさんの夜店が並び、そこを参拝客が本当に楽しそうに散策している風景は、何度来ても夢を見ている心地になるのですよ。
それに、参道に小屋がけがしてあるんです。茅葺きで50畳はあるでしょうか。呼ばれて入ると、ぶっつけで作ったテーブルの下に炭が赤々と燃えていて、おでんやモツ煮、煮込みうどんのかおりがたまらないんです。
そこで腰を下ろし一杯やったもんならもう、参拝で冷えたからだが暖まって、何とも言えない幸せな気持ちになるんです。
気の知れた連中と一緒ならなおさら楽しく、隣のテーブルや小屋の親父とも話が弾みます。
地区有志、一族、婦人会などがそれぞれに出していて、けっこう実入りもあるとか。そうだよね、酔っぱらいがかわいい売り子の村娘たちに鼻の下ながくしてバンバン注文するもん。
それぞれの小屋で共通するのは「あん餅」。中にあんの入ったやつで、見ている前でどんどん作っていく。これがまた旨そうで、名物としてみんな買っていくわけ。

お祭りはむかし、夜通し3日やったのだそう。今は参拝客も減ったとか。それでもすごく賑わっていますよ。

今年は11人で行きました。初めての人も半分。「おらほでもやっぺや!」の声しきり。
そうです。そのためにも皆さんをお連れしているんです。
どうです、来年やりますか?とりあえず地元部落で小屋がけしますかね。

百聞は一見にしかず。ぜひお参りしてみて下さいな。時間は夜。狐、いや狼に化かされるのも良いものですよ。
でも、くれぐれもスタッドレスタイヤで。道路もわかりづらいので迷わぬように。

2009年12月1日

清里からの小包

Filed under: 鎮守の森だより — admin @ 9:32 AM

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清里から再生紙にくるまれた小包が届きました。送り先はキープ協会清泉寮。なかみは数冊の本と資料集です。

今年の10月末、神社関係者の研修で清里を訪れました。研修テーマは「環境教育と青少年育成」といったもの。2泊3日、広大な自然の中で講義といくつかのプログラムを体験しました。

神主という立場からすると非常に鮮烈な印象を受けましたが、「自然環境のシンボルが鎮守の杜で、環境教育のもっとも近くにいるのが神主である」というおもいを更に強くすることが出来ました。8月に当神社を会場に1泊2日で実施した「1日神社体験」の反省も心にあったので、「なるほど、こうすれば良いのか」という気づきもたくさん発見しました。

じゃどうするの?ということをもっと考えて、少しずつ実行して行くために、紹介されたうちから数冊の本と環境教育プログラム集を予約したのでした。

先日の総代会で「神社管理棟・参拝者休憩施設(仮称)」の計画実施が承認されました。財政状況から小規模ですが、いろんなことが出来るよう計画中です。その中に「鎮守の杜ミュージアム」構想を盛り込むつもりです。鎮守の杜を中心とした里山環境で、訪れる人がいろいろな体験活動が出来る拠点にしたいと思います。

ちょっとずつ進めていきます。川島先生、竹越さん、洋くん、ぜひ宮城まで来てご指導願います。

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