2002年5月31日
懸案の境内社 白山姫神社の社殿修復工事がいよいよ始まりました。
24日夕刻に仮遷座祭。25日早朝に起工祭を斎行し、総代長と有志総代そして合祀前鎮座地の島田地区の住民有志が参列し、玉串をささげた後、着工しました。
白山姫神社は島田地区の氏神でしたが、明治政府の合祀政策で当神社の境内にお映ししたものです。江戸時代中期の建築で、屋根の反り具合が美しい、貴重な建築といわれています。土台の腐食が進み、早急の修復が必要な状態でしたが、島田地区で佐善工務店を営む総代 佐藤善通氏申し出で今回の修復工事がかないました。基礎の修繕を総代や有志で行い、工作を佐藤氏が奉納する段取りです。
基礎工事が、佐藤氏の支持のもと、総代と有志の協力により行われました。足場を組み、ジャッキで社殿を持ち上げ傾きを修正。次に縁側部分をはずし柱下部の腐食を切断しました。腐食が進んでいるものと思われましたが、材は杉のあかだのみを使用してあり健在で、切断した分だけ基礎を上げることで大丈夫と判断されました。吟味されていた材料に建築当時の信仰の厚さをうかがい知ることができ、奉仕者皆感心することしきり。基礎を砕石で固め直しながら、礎石を持ち上げ、その上に柱を戻していくという作業が、翌日の午前中いっぱい迄かかって行われました。
晴天の週末、予定をやり繰りして作業奉仕してくださった皆さん、ご苦労様でした。6月上旬より佐善工務店さんの作業が始まります。完成の暁には、盛大にお祝いしましょう。
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